「部屋の中でノミがピョンピョン飛んでいる」
「なんだか最近、部屋中に黒い砂粒のようなものが落ちている」
「よく体を痒がっているけど、もしかしてノミが原因?」
そんなあなたにまずは一言、ノミを見つけたら絶対につぶさないで!
これはノミに関する知識のなかで1番大切なことであり、絶対に守らなければならないルールです。
ノミ取りといえば一昔前はブチッとつぶすのが主流でしたが、実はこの方法はまったくの間違い。
お腹に卵を持ったメスノミを潰すことで卵が広範囲に飛び散るので、かえってノミの数は増えてしまうんです。
ノミを確実に、かつ安全に駆除するためには、正しい駆除方法を知ることが何よりも大切です。
さらなるノミの感染を防ぐためにも、ぜひノミについての知識を深めておきましょう。
今回は、動物看護師として実際に多くのノミを発見・退治してきた筆者が、ノミを見つけた時の適切な対処法と、普段から出来るノミ対策について詳しく説明します。
1分でわかる!猫ノミを見つけたらこうしよう
もしも猫ノミを見つけたら、すぐに以下の4ステップでノミを退治しましょう。
猫ノミは繁殖力がとても強いので、できるだけ早く対処しないと爆発的に数が増えてしまいます。
部屋中を猫ノミだらけにしないためには、いかに早く行動できるかが重要です。
新たに感染しないように、対処後は周囲の環境に潜むノミを徹底的に排除しましょう。
猫ノミは布団やカーペットの繊維にも入りこんでいることがあるので、掃除機がけは念入りに。
生き残りを考え、駆除薬を使ってから30日間は意識して清潔を保つようにしてくださいね。
猫ノミは市販薬では駆除できない
ちなみに、ホームセンターなどで売られている市販薬では、猫ノミを駆除することはできません。
そのため、ノミ駆虫薬を購入する時は必ず「動物用医薬品」と表記されているものを選んでください。
一体どういうことなのか、2つの薬の違いを分かりやすく表にしてみました。
これを見ても分かるとおり、医薬部外品である市販薬は猫ノミの忌避が目的です。
忌避とは「きらって避ける」という意味で、簡単にいうと猫ノミを追い払うようなイメージですね。
市販薬は猫ノミの成虫にしか効果がないので、卵やサナギはそのまま残ることになります。
対して動物病院処方のノミ駆虫薬には、卵やサナギの成長を阻害したり、成虫を死滅させる効果があります。
猫ノミが吸血から2日以内に産卵することを考えると、卵やサナギへの対処は絶対に必要です。
つまり「猫ノミを完全に退治するには、動物病院で処方されるノミ駆除薬が必要」というわけなんです!
また、市販薬はペットが舐めると危険なものもありますが、動物用医薬品なら安全性も保証されています。
効果が不十分で、かつ安全性に不安がある市販薬を使う理由はどこにもないので、選ばないようにしてくださいね。
最近はネット通販で買える処方薬も多い
以前は獣医の処方が必要だった動物用医薬品ですが、最近ではネット通販で買えるものも多くあります。
今のノミ駆虫薬は安全性が高く、かつ使い方も簡単なので、必ずしも獣医師の処方が必要ではなくなったのです。
もちろん駆虫薬の用法・容量を守ることは大切ですが、自宅で手軽にノミ対策ができるのは助かりますね。
猫ノミ(ネコノミ)とは
猫ノミとは、猫をはじめ、犬やネズミなど様々な動物に寄生するノミです。
数あるノミのなかでも猫に寄生するのは猫ノミだけなので、猫にノミがついていたら間違いなく猫ノミ!
害虫駆除業者や区役所に寄せられるノミ被害の大半は、この猫ノミだとされています。
よく「ノミは冬になるといなくなる」などといわれますが、これは単に屋外だと寒すぎて繁殖ができないから。
猫ノミは繁殖力がすさまじく、気温18~30℃、湿度60~85%という条件さえ揃えば爆発的に数を増やしていきます。
冬でも暖かい室内は猫ノミにとって最高の繁殖環境なので、警戒は季節に関わらず必要といえますね。
よく間違われる「ダニ(マダニ)」との違い
ノミとよく間違われる生物といえば、ダニではないでしょうか?
どちらも血を吸うという点では同じですが、見た目や生物学的分類などはまったく違います。
ノミとダニは生物上の分類が異なるので、駆除効果のある成分も違います。
というのも、昆虫網であるノミには昆虫の神経に作用する薬剤が有効ですが、クモ網であるダニには不向き。
ダニを効果的に駆除するためには、ノミとは異なる成分の駆除剤を使用する必要があるのです。
ノミとダニは一見同じ生物のように見えますが、実はまったく違う生き物なんですね。
猫ノミは人には寄生しないが、吸血はする
様々な動物に寄生する猫ノミですが、人間には寄生しません。が、吸血はします。
というのも、猫ノミは宿主特異性が強い生物であるため、人間の体にくっついて生活することができないのです。
宿主特異性とは特定の生物のみに寄生する性質のことで、寄生虫や細菌、ウイルスなどにみられるもの。
猫ノミに刺されると数日~1ヵ月間は激しい痒みや痛みが続き、ひどい場合は水ぶくれなどの症状が表れます。
ノミが媒介する病気に感染する可能性もある
猫ノミが媒介役となって、動物から人に病気がうつる可能性もあります。
猫ノミによる代表的なズーノーシス(人間と動物の両方が感染する病気)をまとめてみました。
猫ひっかき病
バルトネラ菌保有の猫ノミが寄生した犬猫に引っかかれたり、噛まれたりすることで感染します。
猫ひっかき病になると、傷口が化膿したり、高熱が出たり、脇や首のリンパ節が腫れるなどの症状が表れます。
可愛らしい名前からは想像できませんが、最悪の場合は命に関わることもある怖い病気です。
アレルギー性皮膚炎
猫ノミの唾液に含まれる成分でアレルギーを起こし、痒みや湿疹などが表れる病気です。
激しく掻くことによって二次感染を引き起こすこともありますし、大きなストレスの原因にもなります。
うりざね条虫(サナダムシ)感染
この病気は、うりざね条虫が寄生した猫ノミを何らかの原因で飲み込んでしまうことで感染します。
猫では毛づくろいで感染する場合が多いですが、人の場合は猫ノミを潰した手で触った食べ物を食べることで感染。
ほとんどは無症状ですが、下痢や腹痛・嘔吐などの症状がみられることもあります。
猫にノミが寄生した時の症状について
「なんとなく様子が変。これって猫ノミの症状?」
「まだ見つけてないけど、もしかして猫ノミがついているかも…」
そんなふうに思ったら、まずはペットの様子や体のチェックをしてみましょう。
猫ノミが寄生して間もない場合は数も少ないので、肉眼ではなかなか見つかりづらいもの。
ノミが寄生した時の症状を確認し、一致するものがないか考えてみてくださいね。
※すでにノミを発見した!という方は、「猫ノミを駆除する方法」までスクロールしてください。
ここを飛ばしても内容が分からなくなることはありませんし、なにより猫ノミの駆除は時間との闘い!
猫ノミの駆除は数が増えるほど労力がかかるので、とにかく駆除を第1に考えましょう。
ノミが寄生した時の症状一覧
様々な動物に寄生する猫ノミですが、動物種によって症状が変わることはありません。
ここでは、猫ノミが寄生した際に表れる症状をそれぞれ簡単に説明していきます。
もっとも多い!皮膚症状
猫ノミが寄生した動物のほとんどにみられるのが、皮膚の痒み・赤み・湿疹です。
ひどい場合には、ぷくっと水が溜まったような水疱が刺された箇所にできてしまうことも。
全身を掻きむしることにより傷口から菌が入り込み、感染症を起こすこともあります。
うりざね条虫(サナダムシ)の寄生による下痢や嘔吐
寄生虫の一種であるうりざね条虫が寄生すると、下痢や嘔吐などの消化器症状が表れます。
人が感染した時と同じく感染しても無症状の場合が多いですが、抵抗力のない子猫・子犬は要注意。
虫体の一部が排出される時に痒みがあるので、排便後にやたらとお尻を気にします。
命に関わることも…。全身性のアレルギー反応(アナフィラキシーショック)
猫ノミの唾液が原因で、全身性のアレルギー反応が起こる可能性もあります。
主な症状は「激しい痒み、頻脈、発熱、呼吸困難」などで、場合によっては命に関わることも…。
そこまで重症になることは少ないですが、アレルギー体質の動物は特に注意が必要です。
猫のみが発症する猫伝染性貧血(ヘモバルトネラ症)
この病気は、ヘモバルトネラという病原体を持ったノミに刺されることで感染します。
感染するのは猫だけですが、病原体を含む血液に接触することで簡単に猫から猫へ伝染する怖い病気。
感染すると、「貧血、食欲不振、元気消失、体重減少、脾臓が腫れる」などの症状が表れます。
重点的にチェック!ノミが寄生しやすい場所
猫の体をチェックする時は、ノミが寄生しやすい場所を重点的に行いましょう。
猫ノミの糞である黒い粒が見つかった場合は、ほぼ間違いなく猫ノミが寄生していると思っていいです。
濡らしたティッシュを使えば、糞かどうか判別できる
濡らしたティッシュを使って、猫ノミの糞とゴミの判別をしてみましょう。
猫ノミの糞は砂粒のように小さくて黒いので、パッとみただけではゴミと見分けがつきません。
そのため、正確に猫ノミの糞だと断言するには、血液が含まれているかどうかを確認する必要があります。
血液の有無を確認するためには、水で濡らしたティッシュの上に疑わしい粒を載せ、1~2分ほど待ってみること。
もし猫ノミの糞であれば、ノミが吸った血液がティッシュに滲んでくる様子がはっきり分かります。
この通りにすれば安心!猫ノミを駆除する方法
お待たせしました、ここからは「猫ノミを駆除する方法」を具体的に説明します!
猫ノミを徹底的に退治するためには、正しい手順ですばやく対処することが非常に大切です。
つまり、猫ノミを発見した段階で適切な道具を揃え、いかに早く駆除できるかがポイントなのです。
猫ノミの駆除に効果的な方法を知って、愛するペットをノミから救ってあげましょう。
本当に役立つノミ取りアイテムはこれ!
まずは、ノミの駆除に効果的なアイテムを紹介していきますね。
ノミ取り用の商品は色々とありますが、なかには効果が薄いものも存在します。
当然、効果が薄い商品をどれだけ使っても、猫ノミを完全に駆除することはできません。
ここでは、本当にノミ駆除に役立つ4つのアイテムを簡単にご紹介します。
ノミ駆除剤(動物用医薬品)
ノミの成長を阻害したり、死滅させたりといった効果がある薬です。
スポットオン(滴下)タイプ、スプレータイプ、チュアブルタイプなど様々な種類があります。
投与方法や適応期間は薬によって違うので、愛猫に合ったものを選びましょう。
シャンプー
猫をシャンプーすることで、物理的にノミを洗い流すことができます。
ノミはシャンプー剤に付くと10~15分気絶するので、その隙に手早く洗い流しましょう!
気絶はしませんが、シャンプーを使わずに洗うだけでも効果はあります。
要注意!ノミ駆除にノミ取りシャンプーをおすすめしない理由
実は、ノミ駆除に「ノミ取りシャンプー」はおすすめできません。
確かに、ノミを取るなら普通のシャンプーよりノミ取りシャンプーを使ったほうが効果があるように思いますよね。
しかし、実はノミ取りシャンプーと普通の動物用シャンプーで得られる効果はまったく同じ。
ノミ取りシャンプーにはノミが嫌がる忌避成分が含まれていますが、それだけでノミを死滅させることはできません。
どちらも10~15分程度ノミを気絶させるか、あるいは気絶している間に溺れさせるかしかできないのです。
そもそもノミ取りシャンプーには刺激の強い成分が含まれているので、ノミの寄生で弱った犬猫の皮膚にはNG。
弱った皮膚バリアを回復させるためにも、ノミを洗い流す時は「保湿効果のある動物用シャンプー」を使いましょう。
保湿効果のあるシャンプーに含まれることが多いオートミールやアロエには、痒みを抑える効果も期待できます。
人間用のシャンプーはノミ取りシャンプーと同じく刺激が強いので、使わないようにしてくださいね。
今回紹介するシャンプーにも、ノミ取りシャンプーは含めていません。
ノミとりグシ
目の細いクシで愛猫の毛をとかすと、付着したノミが取れます。
とはいえ、大量に寄生している猫ノミをノミ取りグシだけで取り去ることはできません。
ノミ取りグシの使用は、あくまでシャンプー前の処置として考えておきましょう。
基本的に500~2000円と安価ですし、1本持っておいて損はありません。
アース 電子ノミ取りホイホイ
電子ノミ取りホイホイは、光に誘引される猫ノミの習性を利用した商品です。
光の中でも特に誘引率が高い青色LEDを使用しており、光は約10m先まで届きます。
部屋の隅や家具の下に置いておくだけで近くのノミを捕獲できるので、室内の掃除が楽になります。
ただし、ペットに寄生したノミは捕獲することができないので、注意してください。
ノミ取り首輪は愛猫の皮膚によくない
ホームセンターなどでよく見かけるノミ取り首輪は、ペットの皮膚に良くありません。
ノミ取り首輪とは、ノミを駆除・忌避する効果のある殺虫成分を染み込ませた首輪のこと。
普通に考えれば、殺虫剤付きの首輪なんて皮膚にいいはずがありませんよね。
ノミ取り首輪によって首がただれたり、赤くなってしまう動物たちはたくさんいます。
手軽だからといって安易に選んでしまうと、愛するペットが余計に苦しむことになるのです。
ノミ取り首輪はノミ駆除の効果も薄いので、決して選ばないようにしてくださいね。
お風呂場はノミを駆除する場所にぴったり
愛猫についたノミを駆除する場所としては、おふろ場が最適です。
おふろ場にはカーペットやソファなどの布製品がないので、ノミが逃げ込む隙間がありません。
取れたノミをそのまま流すこともできますし、なによりペットが嫌がって逃げ出さない。
おふろ場のように限られたスペースなら逃げてもすぐに捕まえられるので、ノミ駆除にはぴったりです。
外用タイプの駆除剤を使用する場合は、お風呂場の換気扇を入れることも忘れずに。
駆除した後はおふろ場にノミが残らないように、浴室全体をまんべんなく流してくださいね。
冷水、お湯どちらでも効果は変わらないので、温度は気にしなくて大丈夫です。
当サイトおすすめ!4種類のノミ取り薬と価格について
ひとくちにノミ取り薬といっても、薬の形状や効果は商品によって違います。
でも、ノミ駆除薬は商品が豊富過ぎて、いったいどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
ここでは、筆者が動物看護師として働くなかで「これならおすすめできる!」と思った商品を4つご紹介します。
ノミ駆除の効果が高いものだけを集めたので、年齢や体重制限など条件に合ったものを選びましょう。
ノミ駆除薬といえばこれ!:フロントラインプラス
フロントラインプラスは、ノミの駆除・予防薬としてもっとも知られている駆除薬です。
犬にも猫にも使用できること、ダニやシラミなどにも効果があることから、多くの飼い主さんに人気。
ピペットの先をパキッと折るだけで薬剤を塗布できるので、かなり手軽にノミの駆除ができます。
駆除成分はフィプロニルで、卵やサナギの成長は(S)-メトプレンで阻害します。
価格例 | |
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猫用 | 1,200 |
犬用XS(5kg未満) | 1,300 |
犬用S(5~10kg) | 1,400 |
犬用M(10~20kg) | 1,700 |
犬用L(20~40kg) | 1,900 |
犬用XL(40~60kg) | 2,100 |
生後2日齢から使える:フロントラインスプレー
フロントラインプラスのスプレー版で、生後2日齢の子猫にも使うことができます。
毛の付け根に向かってまんべんなくスプレーするだけでいいので、難しく考える必要はありません。
使用後は室内で自然乾燥させ、毛が完全に乾くまでケージなど狭い場所には入れないように。
スポットオンタイプに比べて1回の使用量が少なく済むので、多頭飼育のご家庭にもおすすめです。
価格例 | |
---|---|
100ml | 2,000 |
250ml | 3,200 |
耳ヒゼンダニも駆除できる:レボリューション
ノミはもちろん、ミミヒゼンダニや回虫、フィラリアまで駆除・予防ができる駆虫薬です。
フロントラインと同じくスポットオンタイプなので投与も簡単、6週齢の子猫から使えます。
幅広い寄生虫に効果が期待できるので、外に出る猫ちゃん・ワンちゃんにもおすすめです。
駆除・予防成分はセラメクチンという安全性の高い製剤です。
価格例 | |
---|---|
猫用(2.5kg未満) | 1,400 |
猫用(2.5~7.5kg) | 1,500 |
犬用(2.5kg未満) | 1,400 |
犬用(2.5~5kg) | 1,500 |
犬用(5~10kg) | 1,700 |
犬用(10~20kg) | 2,000 |
犬用(20~40kg) | 2,200 |
お腹の虫もまとめて駆除できる:ブロードライン(※猫専用)
猫専用のノミ駆虫薬で、フィラリアや条虫など幅広い範囲に効果があります。
回虫・鉤虫・条虫類など主なお腹の虫はすべて退治できるので、元野良猫ちゃんにもおすすめ。
形状は駆虫薬には珍しいシリンジタイプで、狙いを定めて塗布することができます。
獣医師の処方が必要なので、動物病院で購入してくださいね。
駆除成分はフィプロニル、 (S)-メトプレン、プラジクアンテル、エプリノメクチンです。
価格例 | |
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2.5kg未満 | 1,600 |
2.5~7.5kg | 1,800 |
ノミが寄生した時に使いたいシャンプーの種類と価格
さて、続いてはノミを洗い流す時に使うシャンプーの紹介をしていきたいと思います。
ここで紹介している4つのシャンプーは、すべてアマゾンや楽天などで取扱いがある商品です。
ノミ駆除薬と同じく、安全性が高いものだけをピックアップしてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
皮膚の弱い愛猫も安心:アデルミル
デリケートな皮膚を優しく保護してくれる、低アレルギー性のシャンプーです。
必須脂肪酸やセラミドなど、皮膚に必要な栄養成分が豊富に含まれているので、皮膚バリア機能の向上にも効果的。
ほとんど匂いがないので、肌が弱い愛猫はもちろん、シャンプーの匂いを気にする猫ちゃんにもおすすめです。
動物病院では「皮膚の弱い犬猫用」として処方されることが多く、世界中の飼い主さんに愛されています。
皮膚の痒みが気になる時は:デュクソシャンプー
皮膚の痒みを抑えつつ、角質層からの水分蒸発を防ぐ効果が期待できるシャンプーです。
このシャンプーには、皮膚の角質層に多く含まれる成分と同じ「フィトスフィンゴシン」という天然成分が配合されています。
フィトスフィンゴシンは皮膚に浸透しやすい性質を持っており、保湿効果が高いという特徴があります。
シャンプー・スプレー・ピペットと3タイプから選べるので、用途に合わせて使い分けることができるのも便利です。
乾きが早い!:クイック&リッチ トリートメントインシャンプー ノンフレグランス
こちらは、保湿剤とトリートメント剤を配合した猫専用のシャンプーです。
このシャンプーのもっとも大きな特徴は、他のシャンプーに比べて洗い上がりの毛が乾きやすいこと。
吸水力のあるタオルでしっかり水気をふき取れば6~7割方は乾くので、ドライヤーが苦手な猫ちゃんも安心です。
名前の通りシャンプー特有の香りもほとんどなく、シャンプー慣れしていない猫ちゃんにもおすすめですよ。
デリケートな顔周りにも使える:低刺激 泡リンスインシャンプー
低刺激 泡リンスインシャンプーは、その名の通り低刺激性の泡シャンプーです。
生後3ヵ月から使えるので、拾ったばかりの子猫用としても便利ですね。
ポンプを押せば泡がでてくるようになっており、泡立てる手間がかからないのも嬉しい!
洗顔クリームのようにもっちりした泡なので、目や鼻に液だれしづらいところも使い勝手が良いです。
ノミをつけないために必要な4つのポイント
以下4つのノミ対策を徹底することで、愛するペットをノミの吸血から守ることができます。
ノミは1匹あたりの繁殖力がすさまじく、飼い主さんが気付いた時には100匹以上に増えていることも…。
ノミの寄生を防ぐためには、普段の生活を見直し、ノミ対策を1年中継続して行うことが大切です。
屋外には出さない
ノミの寄生を避けるためには、愛猫をむやみに外へ出さないことが大切です。
というのも、ノミなどの外部寄生虫は、草むらなど猫がよく通るところに潜んでいることが多いのです。
ノミが寄生した野良猫と接触することで愛猫にノミがうつる可能性も充分に考えられるので、十分に注意しましょう。
また、交通事故や感染症のリスクを考えても、猫は完全室内飼いにすべきです。
外に出ないとストレスが溜まってかわいそうに感じるかもしれませんが、しばらくすれば慣れてくれます。
愛猫を危険な目に遭わせないためには、徹底して外に出さないようにすることが大切ですよ。
定期的にシャンプーやブラッシングを行う
こまめにブラッシングをすることで、万が一ノミが付いてもすぐに気付くことができます。
猫は基本的におふろに入れる必要はありませんが、普段からお手入れの習慣をつけておくと、些細な体調の変化にも早めに気づくことができます。
ノミを寄せ付けない環境づくり
空気の入れ替えや除湿、定期的な掃除機がけなど、ノミを寄せ付けない環境を作ることも大切です。
家具の隙間やカーペットの上はノミが潜んでいる可能性が高いので、特に念入りな掃除をしてくださいね。
愛猫のベッドや毛布は1週間に1回は洗濯し、お日様に当てて乾かすようにしましょう。
1ヵ月に1度の定期駆虫
上で紹介した駆除薬を使って、月に1度の定期駆虫をしましょう。
今回ご紹介した駆除薬は、ノミの成虫・卵・サナギすべてに対して効果がある製品です。
どれも24時間以内にノミを駆除する効果があるため、万が一寄生してしまった時でも安心ですね。
駆除薬は1箱単位で購入すると1本あたりの値段が安くなるので、まとめ買いがオトクです。
予防の定期駆虫では、シャンプーのタイミングも考慮する
予防目的で駆除薬を使用する際は、シャンプーのタイミングに考慮して行うのが理想的です。
液体タイプの駆除薬を使うなら、できればシャンプー後まる1日経ってから付けるようにしましょう。
というのも、皮膚に直接付けるタイプの駆除薬は、毛根の皮脂に溶けることで成分が浸透する仕組みになっています。
そのため薬が回る前にシャンプーで皮脂を取ってしまうと、薬の効果が十分に発揮されない可能性があるのです。
とはいえ、すでにノミが付いている場合は、シャンプーのタイミングを気にしている場合ではありません。
あくまで予防目的で駆除薬を使用する時のみ、シャンプーのタイミングを考慮しましょう。
重要なポイントまとめ
- 猫ノミは人間には寄生しないが、吸血はする
- 皮膚の痒みや赤みをはじめ、命に関わる症状が出ることも
- 猫ノミは繁殖力が強く、放っておくと爆発的に増える
- 猫ノミは市販薬では駆除できない。必ず処方薬を使うこと
- ノミ取りシャンプーは刺激が強いので使わない
- シャンプーは保湿効果のあるシャンプーがおすすめ
- 普段からノミを寄せ付けない環境を作っておくことが大切